どうも、いままで1万冊以上の本を読んできたたいぞーです(@taizo_chan)です
古典を読んだことありますか?
今回は古典とはなにか。薄くて、読みやすく、わかりやすい。おすすめの古典!を紹介します。
- ショウペンハウエル「読書について」
- モリエール「人間嫌い」
古典ってなに
古典とは、時代が変わっても、ずーーと読まれる本
古典とは、過去の時代に作られ、長年月にわたる批判に耐えて伝えられ、現代でも文化的価値の高いもの。
毎年、何万冊の新しい本が出版されていますね。
この中で1年後10年100年後も読まれる本がどれほどあるでしょうか?
数冊あれば豊作です。1冊もないときもあります。
1年後には読まれない本がたくさんたくさんあります。
それなのに古典は何十年~何千年と読まれている本なのです。
何を読めばいいのか
旧五千円冊の肖像画、「武士道」で有名な
新渡戸稲造は「読書と人生」で次のように言っています
バイブルは、聖書です。
バーゼルは、ウェルギリウス( Vergilius)です(予想です)
ダンテは、神曲ですね。
積み重ねるとこうです(イメージ)
でん!
それに難しいものが多いのです。
「古典はおもしろい、しかし例外なく難しい」とも言われているくらいなので。
そこで!
薄く!読みやすく!わかりやすい!ものを2冊選びました。
ショウペンハウエル「読書について」
ショウペンハウエル
ショウペンハウエル(ショーペンハウアー)〖Arthur Schopenhauer〗
(1788〜1860)ドイツの哲学者。物自体としての世界は表象ではなく、生への盲目的意志であるが、人間生活においては他の意志によって絶えず阻まれるため、人生は苦痛となるから、この苦を免れるには芸術的天才や意志否定によるほかはないと説いた。主著「意志と表象としての世界」
出典元:大辞林 第三版
「意志と表象としての世界」を書いて、ニーチェに多大なる影響を与えたことで有名です。
ニーチェが書店で「意志と表象としての世界」を偶然見つけ、寝る間も惜しんで何日も読みふけったエピソードは有名です。
読書をするとバカになるぞ
序盤から読書を否定する本を紹介します。
・読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ。他人の心の運びをなぞっているだけだ。
・読書しているとき、私たちの頭は他人の思想が駆けめぐる運動場にすぎない。読書をやめて、他人の思想が私たちの頭から引き揚げていったら、いったい何が残るだろう。
スパッ!とした表現がいいですね。
まさにその通り!ど正論!
自分で考えてないんです。本を読むとは他人に教えてもらうことなんです。
楽して得た知識なんですよね。
読むよりも、自分で考えることが大事だ、ということを教えてくれます。
その他にも↓
- 多読をすると自分の思考が失われる。
- 本を選ぶときには、読む時間も考えろ。
- 時間は有限だ。悪書を読むな。つまり大衆文学・最新刊・よくあるビジネス本を読むな。
- 良書を読め。時代を超えた不朽の名作である古典をよめ。
- 古代ギリシア作家が書いたものがおすすめだ。
ということが書かれてあります。
わたしは日常的によく本を読むので、ときおりこの本を読み返して、
読書より自分で考えることのほうが大事だということを自分に言い聞かせています。
人間ぎらい
内容紹介
主人公のアルセストは世間知らずの純真な青年貴族であり、虚偽に満ちた社交界に激しい憤りさえいだいているが、皮肉にも彼は社交界の悪風に染まったコケットな未亡人、セリメーヌを恋してしまう――。誠実であろうとするがゆえに俗世間との調和を失い、恋にも破れて人間ぎらいになってゆくアルセストの悲劇を、涙と笑いの中に描いた傑作。
(詳しい解説はこちらのブログをご覧ください→文学どうでしょう)
モリエールの「人間嫌い」です。
戯曲です
戯曲ってなに
戯曲というのは演劇の台本。またはその形式で書かれた文芸作品のことを言います。
会話だけで表現します、むしろ会話だけで表現しちゃっているのです。小説のように登場人物の心の表現なんてありません。細かな注釈のような説明もありません。
そのため
戯曲は舞台で演じられることを前提として作られているので
わたしが思う戯曲の良いところは、
本の中に人が生きている、ここだと思います。登場人物がイキイキとしているのです。
小説が画面を通してみる映画であれば、
戯曲は目の前に人がいるのです。舞台で演じられることを考えて書かれていますので。
そして表現力の豊かさがすごい!
静けさ、躍動感、ときには楽しく踊り跳ねる!
そんな自由に移り変わる独特の文体と言葉の豊かさを存分に味わうことができます。
モリエール
モリエール〖Molière〗
(1622〜1673)フランスの劇作家・俳優。本名はJean-Baptiste Poquelinコルネイユ・ラシーヌとともにフランス古典劇を代表する。もったいぶり・気取り・見せかけ・エゴイズムなどの滑稽さを性格喜劇として描き出し、幾多の人間典型を創造した。作品「タルチュフ」「ドン=ジュアン」「人間嫌い」「守銭奴」「女学者」など。出典元:大辞林 第三版
わたしは、「ゲーテとの対話」で知りました。ゲーテがモリエールをシェイクスピア並にすごいすごいと絶賛していたので、読んでみると、とてもおもしろかったです。400年も前に書かれたものですが、いまでも読めます。
薄くて読みやすくて面白いです。
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